鍼灸療法・Basic【全身・おまかせ】

今、芸能人や話題となっている「鍼灸療法」はご存知でしょうか？

身体に鍼を刺したり、皮膚の上で燃焼させたりする施術・・・

「痛みはどうなんだろう？」「熱くないのかな？」

と興味はあるけど抵抗を感じている方も多いのではないのでしょうか？

鍼灸療法とは具体的にどのようなものなのか、お話していきたいと思います。

鍼灸ってどんなことをするの？

まず、鍼灸とは、「はり・きゅう」または「しんきゅう」と読みます。

東洋医学や漢方医学における分野のひとつで、中国を起源とした日本の伝統的な医療となります。

鍼灸と一緒にされることが多いですが、「鍼」と「灸」はそれぞれ別の施術となり、「はり師」「きゅう師」と別々の国家資格を所有している施術者のみが施術可能となっています。

【鍼療法】

鍼療法は、身体の各部位にある経穴（ツボ）に金属の細い鍼を刺入させる施術となります。

刺入方法は、日本では「管鍼法」といって、鍼を筒の中に入れて、その端を指でたたき刺入する方法が主になっています。

また、使用する鍼も髪の毛ほどの極めて細い鍼となり、先端も丸みを帯びているため痛みを感じにくいようになっています。

※現在では、使用する鍼は使い捨てものが多く普及されているため感染症の心配はありませんのでご安心ください。

【灸療法】

灸療法はヨモギを原料とした艾（もぐさ）などを燃焼して経穴を温熱刺激する施術となります。

灸の方法は大きく分けて2つあります。

1つが【有痕灸】といってもぐさを直接皮膚の上にのせて燃焼させる方法です。故意に火傷を起こし膿を出すことで免疫力を高め不調を改善するといわれています。

※この方法は、火傷の痕が残ってしまい熱さを直に感じてしまうため、現在ではあまり行われていません。

もう1つは【無痕灸】といって、もぐさと皮膚の間をあけ燃焼させる方法になります。

皮膚に直接熱さが伝わらないため、火傷の心配もなくじんわりとした心地よい温かさを感じることができます。

鍼と灸は、どちらも身体の経穴を刺激することで「自己治癒力」や「自己免疫力」を向上させ症状の緩和や予防を目的としています。

※鍼灸療法は、医師の同意書があれば保険が適用されます。下記の疾患でお悩みの方、ぜひ保険鍼灸をお試しください。

「神経痛」「リウマチ」「五十肩・四十肩」「頸腕症候群」「腰痛症」「頚椎捻挫後遺症」

当院の鍼灸療法までの流れとしては下記になります。

視診→問診→検査（脈診）

まず、患者様の症状の確認をさせていただき全身のバランスをみていきます。その後、先の視診問診と合わせながら施術箇所を決めて施術していきます。

痛みの原因となっている箇所に的確にアプローチし筋肉の柔軟性を取り戻し、患者様ご自身が持つ自己治癒力を向上させ痛みや違和感などを解消していきます。

また、鍼灸療法は未病を治すことに優れている治療法となります。定期的に行うことで免疫力を高め、病気や痛みを感じにくい身体づくりを目指しましょう。

鍼灸療法は「痛い」「熱い」というイメージがあるかもしれませんが、鍼は髪の毛ほどの細い鍼を使用し、灸は直接熱を感じない方法をとっています。

鍼特有の「気持ちよさ」や灸の「身体の芯から温まる感覚」によりリラックスし寝てしまう方も多くみられます。

ぜひお試しください。